GRSA顕彰制度について
1.GRSA顕彰(GRSAはGood Risk Sense Awardの略)
顕彰の目的
「組織および人のリスクに対するセンスの向上、そしてリスクマネジメントの向上に寄与する」というリスクセンス研究会の理念を共有できる組織や個人の活動を支援する。
具体的には予兆の段階や想定外の事態発生においてリスクセンスを発揮して適切に対応した事例を顕彰対象とする。2013年に創設し運用している。なお、化学分野に関しては化学工業日報社殿の協賛をいただき、「リスクセンス研究会賞」に加えて「化学工業日報社賞」として顕彰
「顕彰」対象となる活動の事例
①良いリスクセンスが発揮され、事故や不祥事などを初期の段階で発見・対応し、拡大させなかった活動
②良いリスクセンスが発揮され、事故や災害などに遭遇した時に減災できた活動
③事故や災害などのリスクの低減や安全意識レベルの向上に貢献できた活動
2.過去の顕彰対象組織
2013年度より顕彰制度を開始し、2019年度までに下記表の10組織が顕彰された。これらの内、化学分野の企業に対しては加えて「化学工業日報社賞」(※印を付記)として顕彰。
年度 |
顕彰組織名 |
件名・内容 |
2013年度 |
東日本旅客鉄道株式会社 |
東日本大震災における各職場での津波への対応 |
同上 |
綜研化学株式会社 ※ |
原料タンク内の撹拌熱蓄積に拠る品質異常の早期発見とその対応行動 |
2014年度 |
旭硝子株式会社モノづくり・人づくり推進室 ※ |
リスクセンス向上に資する研修活動 |
2015年度 |
株式会社 三ツ矢 ※ |
めっき業におけるリスクマネジメントの構築と実践、そして東日本大震災時の安全確保に関する行動 |
同上 |
常磐興産株式会社 |
東日本大震災時のスパリゾートハワイアンズにおける来館者及び宿泊者の安全確保に関する行動 |
2016年度 |
湖山医療福祉グループ ※ |
医療と福祉の連携下でのケア現場に於けるリスク予兆把握活動 |
同上 |
中小企業家同友会全国協議会 |
中小企業家同友会全国協議会の東日本大震災からの復興支援およびBCPの作成推進 |
2017年度 |
株式会社 オイルプラントナトリ ※ |
BCPマニュアルの作成、3.11大震災での的確な実践、そして早期事業再開 |
2018年度 |
東洋合成工業株式会社 ※ |
早期からのリスクマネジメント及びBCPへの取り組みによる3.11での混乱回避及びその後のBCMS構築と実践、安全操業の実現 |
2019年度 |
株式会社ADEKA ※ |
「4つの安全」活動を基本に 事業継続マネジメントシステムの実践 そして相馬工場創業以来の無事故の継続 |
2022年度 |
凸版印刷株式会社(現 TOPPANホールディング株式会社) ※ |
「安全道場」活動を基本にBCPの実践 |
2020年度、2021年度はコロナ禍のため公募中止
3.顕彰企業選定までの流れ
顕彰候補企業の公募
毎年6月頃リスクセンス研究会HPへ公募要領を掲載
審査
審査委員会を設置し、書類審査の後、審査委員長(第3者有識者)と理事長による最終審査を行う。
決定
リスクセンス研究会 理事会による承認をもって最終決定とする。
顕彰
年次フォーラムにおいて顕彰状及び顕彰楯の贈呈式を行う。
以上