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「リスクセンス」とは
〈リスクセンス〉を鍛えよう!
【トラブルは繰り返される】
損失・ロス・危害・失敗の発生はできるだけ避けたいと誰もが願っています。日常生活に潜むトラブルから社会的な影響を及ぼす事故・不祥事まで、問題の大小に関わらず、これらには必ず、発生する原因がどこかに存在しています。しかし、早く原因に気づいていれば防げたのに…と反省と後悔を繰り返しているのが私たち人間の行動の悲しいところです。
【リスクへの感度】
放っておけば損失や失敗を引き起こしかねない問題を、顕在化する前の小さな芽の段階で“気づく”ことが求められます。この問題発生の予兆に“気づく”感覚、それこそが〈リスクセンス〉です。ひとりひとりの〈リスクセンス〉の感度が磨かれ、研ぎ澄まされるほど、トラブルは少なくなります。
【〈リスクセンス〉は人間関係の潤滑油】
人は必ず何らかの人の集まり=組織に属して生活しています。組織自体“生き物”です。“生き物”が健全な状態で生き続けるために人間はさまざまな工夫・システムを考案しますが、組織はそもそも多種多様な人から構成されていることを思い起こしましょう。有効に機能する組織では、構成員ひとりひとりのリスクへの感度が高いのです。各人の〈リスクセンス〉が日常行動の潤滑油になっているからです。
【〈リスクセンス〉は鍛えられる】
〈リスクセンス〉はけっして難しい考え方ではありません。じつは、すべての人が日々生きている現場で使っている知恵や躾にすぎないのですが、とくべつ意識する機会が少ないだけなのです。誰でも〈リスクセンス〉は身につけています。それをさらに磨き上げ、無意識のうちに“気づく”状態を保ち続けることが重要です。よりよい組織や社会を築く第一歩が〈リスクセンス〉を鍛えることだと言えます。
〈リスクセンス〉向上のための情報発信
〈リスクセンス〉を身につけ、磨くための有効な試みが広く行われています。本会は、そのような機会を多くの人と共有できるよう「〈リスクセンス〉向上のための情報」を随時発信してまいります。
その第一弾として《リスク体験・体感》施設案内(https://risk-sense.net/p_map)を新設しました。 ぜひご覧ください。
〈リスクセンス〉を身につける有効な手法のひとつに、事故やトラブル等の現物見学やそれらの擬似体験という手法があります。見学・体験を通じた「失敗の低減」の研究を行っている「産業遺産体験研究会」から、このほどその見学・体験記を提供していただくことになりました。〈リスクセンス〉向上に役立てていただければ幸いです。